愛媛大学教育学部は、「地域に立脚する大学」という立場で、教育実践現場と連携・交流し、よりよい双方向的な関係を作ることで、 地域の教育課題に資することを願っています。 その考えに基づいて、愛媛大学教育学部は、地域の教育研究・教育実践の充実・発展、教員養成・教育研究の充実のために、 相互に連携協力する旨の覚書を、愛媛県教育委員会、松山市教育委員会、今治市教育委員会、東温市教育委員会、伊予市教育委員会、 松前町教育委員会と取り交わしてきました。その趣旨は、当然、愛媛大学教育学部が立脚する地域全体を視野に入れるものです。
また愛媛大学教育学部では『地域と創る教師の成長物語』というテーマの下、教員養成と地域との交流に取り組んでいます。これは、 教育学部入学の教員養成段階から、教員となって後、現場を離れるまでの、生涯にわたる教師の力量形成をどのように保証していくか、 また、教育学部として何ができるかを考え、学校現場を軸とする地域との連携による具体的なプロジェクトとして推進しようとするものです。
こういう考えのもと、来年度から教育学部において、教科内容学を専門的に研究する教員中心に「教材研究プロフェッショナル講座」を 開講することとなりました。これは、教材研究を深めるという趣旨で、教育方法ではなく教科に関する内容について、授業と関連させながら 考えていこうとするものです。
愛媛大学教育学部長
佐野 栄