活動一覧

理科観察実験演習・研究のガイダンス

理科観察実験演習・研究は先生役の学生(理科観察実験研究)が児童・生徒役の学生(理科観察実験演習)に対して模擬授業を行う講義です。毎週,講義のレポートをこちらに掲載していきます。

2018年04月12日

第1回 生物的領域の観察・実験の基本スキル

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目的
 生物的領域の観察・実験の基本スキルであるスケッチの方法や栽培・飼育の方法について確認し、その準備を行う。

内容
 1. アラカシとサクラの葉の観察・スケッチ。
 2. ホウセンカの種植え。

良かった点、工夫点
 スケッチと植物の経過観察を行う意義を、学習指導要領を交えつつ紹介した。
 短い準備期間でも、道具をそろえ授業を行った。
 スケッチの練習として相応しい教材を考察し用いた。
 種植えの作業がスムーズに進むよう班分けを行い、手の空いている生徒には他の作業をさせた。

改善点
 スケッチの前に観察を行う。
 植物について詳しく説明し、興味を引く。
 種の観察にルーペや虫眼鏡を用いる。

感想
 第一回目の授業で、準備期間も1週間と短いものであったが、全員で協力し受魚を行った。準備段階では、目的と教材の関連性を重視し授業づくりを行ったが、予備実験や授業の流れがおろそかになった。
植物を観察し、どのように活用するか調べ考える経験ができたのでこれかの活動
に活かしたい。
2018年04月28日

第2回 ものと重さの関係は?

目的
 重さを量ることの意義と物と重さの関係性について理解する。

内容
 1.見た目では区別できない同体積の2つの金属板を電子てんびんを用いて区別する。
 2.同体積で同じ物質であっても、密度が異なると重さが異なることを粒の大きさの違う食塩を用いて理  解する。

良かった点、工夫点
 ・小学生の内容をただ教えることは、受講者の大学生にとって学びが少ないため少し内容を難しくした 。
 ・教員になった時のことを想定した発問や、グループワークで多くの意見交換ができるように工夫した 。
 ・意見交換のアイテムとしてロイロノートを取り入れICT教育の可能性について授業者の私たち自身 も挑戦・研究の授業になるようにした。

改善点
 ・実験結果が想定してしたものにならなかったので、予備実験の回数や準備の時期など改善点があった 。
 ・発問の方法について生徒が興味をもてるように工夫すべき。
 ・iPadの使用状況の最終確認を入念にすべきだった。

感想
  化学班として初めての授業で、私たちが理想としていた授業からは程遠かった。しかし、ロイロノー トを活用した授業のメリットやデメリットが自分なりに見つけることができ、残りの2回の授業で上手 に活用したいと思う。薬品の準備や実験器具の準備はできるだけ経費を抑えるように努力したので次回 からも続けたい。

2018年05月07日

第3回 てこのはたらき 

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目的
 てこの規則性を考え、利用することができる。
内容
 1.てこの基本知識の確認
 2.身の回りのものからてこの原理が使われているものを探し、支点、力点、作用点がどこであるのか考  える。
 3.蛇口を用いて、てこの仕組みは本当に意味のある物なのか、力の加減の違いを体感する。
 4.てこの規則性について実験用てこを用いて実験し、考える。
 5.本授業で学習したことを活用し、さおばかりを作成し、物の重さを測定する。
良かった点、工夫点
・身の回りで多く活用されているてこの原理と実験で行ったてこの結果を結びつけながら考えられるよう な授業に工夫した。
・授業で学習した内容を活用できるよう探究的な活動を取り入れ、学習と生活とを関連付けて活動が行え るようにした。
・授業の流れを生活から入り、最後は生活と結びつけて終われるよう、さおばかりの作成を取り入れ、楽 しさと学び、生活との関連、この3点のある授業になるよう心掛けた。
改善点
・各ポイントでまとめをはさみ、わかりやすくすべきであった。
・さおばかりの作成を取り入れたが、いま何をしているのかわかっていない学生がいたので、作業の目的 をはっきりとさせておく必要があった。
感想
 てこのはたらきの単元での授業をしたが、学生も何度もやっている実験内容であるため、教科書の流れからは外れないよう、少しでも変わった面白い内容にしようと努力した。学生が楽しんで取り組んでくれていたので良かったと感じている。授業の流れが望ましくない部分があったので次回以降修正していきたい。

2018年05月30日

2019年度 第1回 生物的領域の観察・実験の基本スキル

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目的
生物的領域の基本的な実験・観察のスキルを習得しよう

内容
 1. スケッチを行う意味の理解と方法の確認・実践
2. 顕微鏡の使い方とノースポールの花粉の観察
3. ホウセンカの種植え

良かった点、工夫点
 ・時間設定を細かくして、学生の集中力が途切れないようにした。
・OHCの使用や顕微鏡の様子をモニターで示すなどICTを活用した授業にした。
・観察物の準備や選択などを入念に行った。

改善点
 ・学生の意見に対する返答をもっとしてあげるべきだった。
・時間を意識しすぎて学生を置いてけぼりにしてしまった。
・観察の意味やスケッチの良い点・悪い点を学生にもう少し考えさせても良かった。

感想
今回の授業は基本的なスキルの習得だったので、学生に対して先生役の私たちが一方通行で教えるという時間が多くなってしまった。そこで、退屈になってもらわないためにも細かな発問などは意識したが、時間との関係上あまり深く掘り下げて聞くことができなかった。しかし、全体的には私たちの目的は達成されたので今回の授業は学生にとっても良かったのではないかと思っている。次回からも目的が達成されるように観察物の準備や授業構成などに時間をかけたいと思う。

2019年04月27日